空き家をレンタルスペースとして活用する方法!注意点についても解説

久保 毅明

筆者 久保 毅明

不動産キャリア9年

東大阪市を中心に、売却取引件数は年間約80件以上。東大阪の会社にて2015年から3年賃貸仲介業を、2018年から4年売買仲介業を学んだのち、2022年に株式会社SR総合不動産販売を設立。9年の不動産経験と税務・登記・残置物処分などの専門家ネットワークを活かし、複雑な売却も一貫してサポート。【迅速な対応・的確なご提案・安心のお取引】を大切にお客様に最適なプランを提案している。

空き家をレンタルスペースとして活用する方法!注意点についても解説

空き家を所有している方のなかには、使い道が定まらず活用方法に悩んでいる方も少なくありません。
そうしたなかで、注目されているのが、時間単位で貸し出す「レンタルスペース」という活用法です。
趣味やイベント、会議など多様な用途で需要があるため、収益化の可能性が広がる点も魅力でしょう。
この記事では、空き家をレンタルスペースとして活用する方法や、その際の注意点について解説します。

空き家を活用したレンタルスペースとは

空き家を活用したレンタルスペースとは

空き家をレンタルスペースとして活用するとは、具体的にどのようなものか。
まずは、そのもっとも基本的な形態である「時間貸し」の仕組みと、運営する上で知っておくべきポイントを解説します。

時間貸し

レンタルスペースは1時間約1,000円から設定でき、短時間のミーティングや撮影、教室利用など多様なニーズを取り込めます。
近年、空き家所有者の間で時間貸しレンタルスペース化を検討する動きが広がっており、とくに若い世代の需要が伸びています。
レンタルスペースは、利用期間が1時間から数日と短いため、一般的な賃貸借契約より手続きや法規制が緩やかです。
宿泊を伴わない時間貸しは、旅館業法の許可を要しませんが、消防法や建築基準法、用途地域制限の確認は欠かせません。
とくに、2025年4月からは改正建築基準法が施行され、空き家のリノベーションに関する手続きが変更されるため、計画段階で専門家への相談がより重要になります。
所有者は貸出日や条件を柔軟に設定できるため、自身のライフスタイルに合わせた運用が可能です。
たとえば、週末限定のヨガ教室や平日日中の撮影スタジオなど、高頻度稼働を狙える点も大きな利点です。
プラットフォームに登録すると集客と決済が一括で管理でき、運営の手間を大幅に軽減できます。

有効活用

レンタルスペースとして運用すれば、空き家の老朽化や防犯リスクを抑えながら収益を得られます。
古民家を、ギャラリーやワークショップ会場として活用する例も増えており、地域文化を伝える拠点としても評価されています。
自治体や地域団体と連携してリノベーションをおこない、特産品展示や子ども向けイベントを開催するケースもあり、地域活性化に寄与しているのです。
民泊とは異なり、宿泊を伴わないため、届け出不要で始めやすい点が特徴です。
必要な整備は、清掃や家具配置など最低限で済むため、初期費用を抑えつつ維持費を賄える現実的な活用法といえます。
利用条件は、飲食の可否や静かな利用限定など自由に設定でき、トラブル防止と快適な運営に役立ちます。
定期的に人が出入りすることで換気がおこなわれ、建物痛みの進行を抑えられる点も見逃せません。

レンタルスペースとしての空き家の活用方法

レンタルスペースとしての空き家の活用方法

空き家が持つ独自の雰囲気や間取りは、多様なレンタルスペースとして活用できる可能性を秘めています。
ここでは、活用方法として「ギャラリー」「ワークショップ」「ハウススタジオ」の3つの事例を見ていきましょう。

ギャラリー

空き家をギャラリーにする事例は、近年増加しています。
たとえば、島根県出雲市では、古民家を改装した貸しギャラリー「記田屋」が誕生し、地元作家の展示に利用されて好評です。
新潟県十日町市のアートトリエンナーレなど、多くのイベントと連携した事例もあり、来場者は毎回数十万人規模に及びます。
机や椅子を貸し出すサービス付きプランなら、初期投資を抑えて開催でき、週末限定の展示やアーティストトークも実施しやすい点が魅力です。
照明機材や壁面素材を、簡易的に変更できる可動式システムを導入すれば、多様な展示スタイルに対応可能です。

ワークショップ

アート作品などを静かに鑑賞する場としてだけでなく、参加者自身が主役となる体験型の活用法も人気です。
空き家が学びや創造の拠点となり、地域内外の交流を生み出すワークショップの事例を見ていきましょう。
たとえば、岐阜県の山間部などでは、空き家をセルフリノベーションする体験型ワークショップがおこなわれ、参加者が壁塗りや床張りをしながら地域と交流するきっかけとなっている点も魅力です。
東京都内でも、陶芸や藍染などの伝統工芸体験が空き家で開かれ、観光客と地域住民が交流する場になっています。
こうしたプログラムは地域資源を活用し、経済効果と文化継承の双方に貢献します。
材料費をセットにした参加費制を採用すると収益計画が立てやすく、運営側の負担も軽減されるでしょう。

ハウススタジオ

ハウススタジオは、撮影用の住宅として空き家を活用する手法です。
東京都内の一軒家型ハウススタジオの料金相場は、1時間あたり1万2,000〜2万円程度となっています。
昭和期の大規模スタジオと異なり、自然光や木目を生かした温かみのある撮影が可能です。
和風テイストに特化したスタジオでは、畳や縁側が被写体となり、雑誌や映像作品のロケ地として重宝されています。
キッチンやバスルームをそのまま利用できるため、料理番組やライフスタイル系の動画制作にも最適です。
ただし、住宅地にある場合は、撮影時間帯や車両の入出庫をルール化し、近隣トラブルを防ぐことが大切です。
撮影後の清掃や、レイアウト復元をオプション料金にすることで、収益をさらに高められます。

空き家をレンタルスペースにするときの注意点

空き家をレンタルスペースにするときの注意点

空き家をレンタルスペースとして活用する際には、思いがけぬ落とし穴もあります。
魅力ある場として再生するには、集客・セキュリティ・清掃の3点をしっかりと押さえる必要があるでしょう。
ここでは、空き家をレンタルスペースにしたときの注意点をご紹介いたします。

集客

時間単位で貸し出すレンタルスペースは、利用者の認知がなければ収益につながりません。
写真付きで、雰囲気や使用例を発信し、SNSやブログで継続的に情報を届けることが大切です。
また、専門マッチングサイトへ登録すれば、利用希望者と簡単につながれます。
地域密着型のチラシ配布やイベント連携も効果的で、人口が少ない地域でも認知度を高められます。
開始前から、ホームページや予約サイトを整備し、情報発信を続けることで安定した集客に近づくでしょう。
口コミを促すために、利用後のサンクスメールでレビュー依頼を送ると評価が蓄積され、検索順位の向上に寄与します。

セキュリティ

鍵の管理は、最優先の課題です。
従来の物理鍵を、キーボックスで受け渡す方式は紛失やコピーのリスクがあるため、スマートロックや電子錠の導入が推奨されます。
遠隔で施錠・解錠ができ、入退出履歴も残せるため、トラブル時の証拠確保に役立ちます。
またスマートロックは、月額数百円のサブスク型サービスもあり、初期投資を抑えられるでしょう。
利用者向けに操作方法を案内し、防犯カメラの併設で安心感を高めると効果的です。
契約前に本人確認をおこない、オンラインで利用規約へチェックを入れてもらうことで、貸主と借主双方の安心感が高まります。
施錠状況をスマホへプッシュ通知する機能を利用すれば、遠隔でも安心して運営できます。

清掃

清掃体制が不十分だと、次の利用者が不快な思いをし、評価低下につながります。
定期点検や清掃業者との契約を検討し、遠方の空き家では代行サービス利用が現実的です。
ゴミ分別や原状回復のルールを明確にし、利用規約に記載することでトラブルを防げます。
汚損が発生した場合の賠償範囲を明記し、保証金や後払いクリーニング料金を設定するとトラブル抑止になります。
利用者がセルフクリーニングをおこなった場合でも、最終チェックをおこなう仕組みを導入し、品質を一定に保つことが成功のポイントです。

まとめ

空き家をレンタルスペースとして活用することで、眠っていた不動産が新たな収益源となり、資産活用の選択肢が広がります。
ただし、利用目的や運営方法に応じた設備の整備や運用体制の構築など、事前準備は欠かせません。
さらに、集客対策や防犯、清掃体制といった運営面の工夫も重要で、自身に合ったスタイルを見極めることが成功の鍵となります。

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株式会社SR総合不動産販売

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